大雄寺の来歴








宗派は曹洞宗で、御本山は永平寺と総持寺である。

本寺は、宮城県亘理町の萬松山大雄寺であり、其の 

  また本寺は、静岡県周知郡森町の雲林寺で、亘理伊   

 達家初代領主伊達成実公は、慶長九年信夫郡にあっ 

た菩提寺雄山寺を亘理の地に移し、萬松山雄山寺と

 号した。尚雄山寺の前の寺名は陽林寺といった。   




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そもそも陽林寺は、成実公の祖父で本藩十四代当主

植宗公が盛南舜籍大和尚に開山させたお寺である。

盛南舜籍大和尚は、雲林寺の五世喜庵祥悦大和尚

の高弟で、永正年省の初め頃、信夫郡小倉村に草 

庵をむすび布教をしておったが、植宗公が、その高

徳に感じ、永正十一年舜爽のために陽林寺を建立し 

てくれたが、舜爽大和尚は、師である喜庵祥悦大和尚

を拝請し、開山一世とし、自分を二世とした。その後、

二十七世相神百川大和尚の時、藩主邦成公が北海道

の開拓をなさった。十年後の明治十三年この地に胆振

山大雄寺を創設、現在にいたっている。